セルライト成長記1
人間の正常な皮下脂肪組織は、
脂肪細胞がネット状になって
コラーゲン線維に支えられています。
脂肪細胞は毛細血管の周りにあり、
ほかの細胞と同じく栄養や老廃物のやり取りを
盛んに行っています。
それが、肥満になり脂肪細胞が肥大化してくると、
肥大化した脂肪細胞によって毛細血管が押しつぶされて
血管の壁がもろくなります。
もろくなった血管の壁は、
部分的に血流が悪くなるので
うっ血が起こります。
血管の壁は、女性ホルモンや
食生活等の影響などでもろくなる場合もあり、
もろくなった血管の壁から血しょうが漏れ出し始めます。
これは、コラーゲン繊維を破壊する性質を持っていて、
コラーゲン線維の脂肪組織を取り囲む力が
弱くなってしまいます。
この状態を放っておくと、
脂肪細胞はコラーゲン繊維の支えを失って
ぶよぶよした状態になります。
破壊されたコラーゲン繊維自体は再生が始まるのですが、
コラーゲンが異常に増殖してしまいます。
変形したいくつもの脂肪細胞が
増殖したコラーゲンによって固められます。
この変形した脂肪細胞が、増殖したコラーゲンによって
まとめて固められてしまった状態がセルライトです。
この段階では、毛細血管の血管の壁はどんどん弱まり、
少しぶつけただけで内出血したり、
それが治りにくくなったりします。
そして!
もうこの段階で、肌の弾力は失われ、
肌をつまむとえくぼの様なくぼみが
できる様になります。